ソニーの出世話は第二次世界大戦後の日本のめざましい経済的・社会的復興のもっとも強烈な実例であろう。著者ジョン・ネイスンは 粘ONY:
The Private Story (出版 Houghton Mifflin Co,1999)のなかで一年半に及ぶ個人インタビューに基づいて、世界的な成功をおさめている日本企業ソニーのエピックを語っている。
この本が宣伝目的でソニーによって出版されたのではないという事を認識するのはとても大切である。同書はソニーの経営方針や経営者個人に常に同意しないどころか時折批判的な意見をも述べている。同書は第二次世界大戦直後廃虚と化した東京で東京通信工業株式会社(後のソニー)を興した二人の伝説的存在、盛田昭夫と井深大の二人の一大記をもって始まる。井深の技術的発明に対する純粋な情熱と、世界的な大会社を築くという野心に育まれて、ソニーは壊れかかった建物を本拠地とした小会社から世界的規模に及ぶ大会社へ急速な変貌を遂げた。