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Skin Sites/スキンサイト




出演/スタッフ
[コンセプト、映像、音楽] 棚橋洋子
[共同演出/ドラマツルク] マックスシューマッハー


[ダイジェストビデオ]

『スキンサイト』は、その作品の核となるコンセプト「中間状態」と共に、世界中を旅する現在進行形のサイト・スペシフィック・ダンス・パフォーマンス。行く先々で、コンセプトをもとに、その土地やダンサーの持つ歴史性、現在性を取り込みながら、常に異なる形へと変容していく作品です。 『スキンサイト』は常に、相反する空間―外部と内部の境界の役目を果たすドアや窓で演じることで、建物の身体、パフォーマーの身体を融合していきます。


ポストシアターがしばしばテーマに設定しているのは「ライブパフォーマーの消失」です。「観る場所」である舞台は、「観る」意味、そして「観ない意味」を問いかける場所です。『スキンサイト』は「観る」ことを制限することで ― 本来、観客の目にさらされるべきパフォーマーの身体をあえて建物で隠し、空白を生み出すことで、「存在を見つけるための不在というかくれんぼ」に観客を誘うのです。そうした制限が加えられることで、観客は空間や他の作品を構成する他のメディアに目を向けることとなります。そして「パフォーマンス」をパフォーマンスたらしめるメディアとは何なのか、思いをめぐらすことになるのです。

title venue/date
1

"オルガの壁"
Olga's Wall
ビール工場から廃墟へ
2002/デッサウ(ドイツ)
2 "ターン・オーヴァー"
turn over
変容する劇場
ヘッベル劇場
2003/ベルリン(ドイツ)
3 "リカレント"
re:current 
電力発電所からダンス・スペースへ
2004/リュブリャナ(スロヴェニア)
4 "アークライブ"
archLive
アーカイブ&カフェのあいだ
パトラヴァディ劇場
2004/バンコク(タイ)
5 "ロウハイド"
rawHide
皮なめし工場から彫刻美術館へ
2005/ザグレブ(クロアチア)
6 "ラガー ラガー"
lager lager
ビール工場から多目的スペースへ
2005/チューリッヒ(スイス)
7 "オープン・アカウント"
open account
倉庫からアートスペースへ
2005/横浜(日本)
[出演] 柊アリス
  『スキンサイトversion7:”オープン・アカウント”』は「侵略」の相反する要素をテーマにしています。 ペリー提督は力づくの侵略者として来航しました。皮肉にも、その後、日本はその「侵略」を逆に推し進め、自らが世界でも有数の輸出国となり、ペリー提督の意図と期待に反する形で、 アメリカの脅威となっていくこととなりました。BankART Studio NYKは日本郵船会社のかつての倉庫であり、開かれた場所―日本の海運業としての力を示す空間としての役割を担っていました。その日本郵船の倉庫はその後、日本郵船歴史博物館となり、今はBankART Studio NYKへと変貌を遂げています。博物館となったとき、その存在は倉庫の存在を侵略したのでしょうか? 
そして、BankART Studio NYKは日本郵船歴史博物館を侵略したのでしょうか?誰が、そして何が横浜の良き古き商業を侵略したのでしょうか? そして、何も語らない倉庫は一体、何を考え、表象しているのでしょうか?
8 "プリ・フェイズ"
PrePhase
無名から名声へ
山口情報芸術センター
2005/山口(日本)
[出演] 大脇理智
  全ての有名人が生前に、その才能を正当に評価されるわけではありません。世間から理解され、そして認められるまでには、時に、長い年月が必要とされることもあります。 湯田温泉出身の詩人中原中也は、日本文学史上にも名を残す、地元の誇りであり、またアイデンティティの中核となっている人物です。今では何冊もの詩集が出版される中原中也ですが、30歳で夭折する以前は一冊の詩集しか出版していませんでしたし、知名度も彼の作品に対する評価も、現在とは比べ物にならないくらい低いものでした。 山口情報芸術センターが2年前に設立された際、地元地域にさまざまな論争が引き起こされました。今回のスキンサイト『PrePhase(プリ・フェイズ)』ではこの論争を作品の起点に、大衆の理解、評価、そして地位と名誉を得るまでの過程をモチーフにしています。
(10月22日は中原中也の命日です。)
9 "パスト・チューン"
Past Tune
台北228メモリアルミュージアム
2007/台湾
[出演] 柯徳峰 (Der-Fong Ke)
  今回のスキンサイトでは、台湾歴史上の重要な事件であった228事件を記念した「台北228メモリアルミュージアム」を舞台にしています。この建物はもともと日本占領下で日本のラジト局として建設され、その後様々な用途に使われてたという過去を持っています。たった一つの過去というものは存在せず、多様な視点から語られることで、歴史というものはその複雑さを増します。また過去の出来事が記憶/記録されている過程は、けっして容易なものではなく、また、埋もれ忘れ去られていく出来事もいっぱいあります。
この歴史の複雑さを芸術を通して語ることは可能でしょうか?

”パスト・チューン”(Past Tune)はポストシアターが台北国際芸術村でのアーティスト・イン・レジデンシ-・プログラム第一期(2007年2月、第二期:2007年12月)中に制作されました。
 
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